ウルトラ5つの誓い


データ

脚本は上原正三。
監督は本多猪四郎。

ストーリー

祝言を挙げる郷とルミ子。
それを見守るMAT隊員に次郎。
そこへ連絡員がやってきて隊長に何か耳打ちをした。
隊員服へ着替えて出撃する隊員たち。
それを追いかけるルミ子。
そこへバット星人が現れる。
次郎に起こされ夢から覚めたルミ子。
2人はバット星人にさらわれていたのだ。
郷を脅すため自分たちをさらったのではないかとルミ子。
2人は脱出を試みるも、バット星人に見つかって失敗する。
その頃郷は夢を見てうなされていた。
それは初代ウルトラマンがゼットンに敗北するというものであった。
目覚めた郷はゼットンの夢を見たことを不思議に思う。
昨夜から無断で消息を絶った2人を心配する郷。
そこへ電話がかかってきた。
それはバット星人からのもので、一人で東和スタジアムへ来いとのことであった。
スタジアムへ一人向かう郷。
そこへ現れるバット星人。
「よく来たなウルトラマン」とバット星人。
人質になった次郎とルミ子を助けようとする郷。
しかし、その目の前にゼットンが現れた。
ゼットンと戦う勇気があるかと郷を挑発する星人。
それを受け、ウルトラマンに変身しようとする郷。
しかし変身は途中で解除されてしまった。
それは初代ウルトラマンの忠告であった。
「焦ってはいけない郷秀樹。迂闊に出ると私同様不覚をとるぞ」。
ウルトラ抹殺計画を実行するとバット星人。
ウルトラ抹殺計画とは裏切り者のウルトラ兄弟を抹殺する計画で、バット星連合部隊がウルトラの星へ向かっているという。
一旦MATへ戻る郷。
「ゼットンか。ゼットンは初代ウルトラマンが敗れた怪獣だ。最強といっていい」と伊吹。
そこへ東京B地区にゼットン出現の報が。
街を破壊するゼットン。
ジャイロとアローで攻撃に向かうMAT。
更に地上からもバズーカで攻撃する。
しかし南、上野のジャイロはゼットンの攻撃で墜落。
郷のアローもゼットンの攻撃によりオイルタンクがやられ、不時着してしまう。
その頃バット星人はMAT基地に侵入し、心臓部である原子炉を破壊していた。
突如姿を消すゼットン。
再び現れたゼットンの手には次郎とルミ子が。
そこへバット星人が現れ2人を夕方5時に処刑すると宣言する。
基地に戻り建て直しを図るMAT。
しかし基地は破壊され、武器弾薬庫は浸水、エアポートは破壊されアローとジャイロは使用不能となっていた。
不時着したアローを修理して戦いに備えるMAT。
アローを修理したものの、燃料が不足し10分程度しか飛行できない。
郷は自ら志願し、アローに乗ることを懇願する。
ゼットンを倒さない限り全宇宙の平和はないと郷。
郷の決意を感じ取り、許可を出す伊吹。
隊員それぞれに挨拶をする郷。
「あいつまるで死にに行くみたいだ」と岸田。
アローで出撃する郷。
地上から援護するMAT。
伊吹、丘はスタジアムに向かい、次郎、ルミ子の救出を図る。
MATガンも通用しない星人。
伊吹はMATガンの弾が切れると、足首に仕込んだナイフを投げつけバット星人をスタジアム外に転落させる。
巨大化する星人。
その隙に伊吹らは2人を救出する。
一方ゼットンを攻撃していたアローは被弾し、墜落炎上した。
そこへ現れるウルトラマン。
星人はウルトラマンを羽交い絞めにし、ゼットンにカラータイマーを狙うよう指示する。
しかしMATの援護で難を逃れるウルトラマン。
熱球を放つゼットン。
腕をクロスしブレスレットでそれを防御するウルトラマン。
しかしバット星人に足元をすくわれたウルトラマンはブレスレットを踏みつけられてしまう。
窮地を脱したウルトラマンはブレスレットを十字架状にし、バット星人に投げつける。
絶命するバット星人。
さらにゼットンをウルトラハリケーンで投げ飛ばしスペシウム光線を放つウルトラマン。
ゼットンは木っ端微塵に吹っ飛んだ。
海岸で郷の墓標を立て敬礼する隊員たち。
悲しんでる暇はない、MATを立て直さないといけないと伊吹。
「帰ってくるような気がするんです。郷さんが」とその場に残るルミ子。
「郷さんは必ず帰ってくる。俺もそんな気がするんだ」と次郎。
そこへスーツ姿の郷が走りよってきた。
「旅に出るんです。平和なふるさとを戦争に巻き込もうとしている奴らがいる、だから手助けに行くんだ。次郎を頼みます」と郷。
「ウルトラ5つの誓いを言ってみろ」と郷。
「嫌だ」と次郎。
「言いたくなければいい。だが次郎。大きくなったらMATに入れ。MATの隊員は皆勇気のある立派な人たちだ。君も嫌なもの許せないもの、そういうものと戦える勇気ある男になるといい」。
「これから帰ります」。
ルミ子にペンダントを渡す郷。
「グッバイ次郎」。
浜辺でウルトラマンに変身する郷。
「郷さ〜ん。
ウルトラ5つの誓い。
1つ、腹ペコのまま学校に行かぬこと。
1つ、天気のいい日には布団を干すこと。
1つ、道を歩く時は車に気をつけること。
1つ、他人の力を頼りにしないこと。
1つ、土の上を裸足で走り回って遊ぶこと。
聞こえるか〜い。郷さ〜ん」。
「泣かないで、次郎ちゃん男の子でしょ」。
こうしてウルトラマンは去っていった。
しかし太陽のように強く逞しかった郷の姿はこの少年と少女の心の中でいつまでも燃え続けるであろう。
さようなら郷秀樹。
さようならウルトラマン。

解説(建前)

裏切り者のウルトラ兄弟とはいかなる意味か。
言葉を素直に取ると、バット星人とウルトラ兄弟が協力関係にあって、それを兄弟が裏切ったようであるが、だからと言ってウルトラの星を攻めるのは無理があるように思う。
まるで、バット星人=フリーザで、ウルトラ兄弟=サイヤ人みたいな話だが、ウルトラ兄弟がいくら戦闘能力に優れてるとは言え、バット星人の子分になって宇宙の星々を滅ぼすとは考えにくいので、これは違うであろう。
事情が語られてない以上想像の域を出ないが、一応宇宙の掟の中で星間戦争においては第三者は干渉できないという原則があり、ウルトラ兄弟がバット星人の非道ぶりにそれを破ってしまったとかではないか。
バット星人はウルトラの星に乗り込むくらい強い部隊を有しているので、ウルトラ兄弟もその非道ぶりを放置できなくなったのであろう。
それを指して裏切り者呼ばわりしてるなら、納得できる話である。

感想(本音)

遂に迎えた最終回。
その敵怪獣は、あの初代ウルトラマンを倒したゼットンだ。
ただゼットンそのものは初代に比べるとかなりパワーダウンしている。
その点物足りなく感じる人もいるだろうが、この話の中心はゼットンにあるわけではない以上、それも致し方あるまい。
この話の中心はあくまで郷秀樹の成長。
そして、次郎に代表されるこどもたちの成長なのである。
それは後に語ることにして、本エピソ−ドの感想を先に述べることにしよう。

まず冒頭の郷とルミ子の祝言のシーンは驚かされる。
この脚本を書いた上原氏はルミ子に対してはほぼノータッチだったので、これはいかなる意図だったのであろう。
実現できなかった郷とアキの結婚をルミ子を通して実現したのであろうか。
しかし郷とルミ子の間にはそういう感情は読み取れなかった以上、それはありえないだろう。
やはりこれはルミ子の単なる憧れを具現化しただけだろう。
逆に言うと、郷にとってルミ子はアキの代わりになりうる存在ではなかったことも物語っている。
強引に解釈すると、一応これが二人の関係についての番組的な結論といったとこであろうか。

郷が初代マン対ゼットンを夢で見るシーンは過去の映像の再利用。
ここまで何となく仄めかされていたシリーズの繋がりがこれで明らかになった。
伊吹も、ゼットンは初代ウルトラマンを倒した最強の怪獣と言っているように、過去ウルトラマンが地球で活躍したことがはっきり言明されている。
こういう展開については、特に1期からリアルタイムで視聴している視聴者にとっては違和感あるかもしれないが、後から見る我々世代には特に抵抗感なく受け入れられる。
小学館などの雑誌展開も合わせて、シリーズとしては必然の展開であろう。
ただセブンがパラレルと解する余地はまだ残されているであろう。

初代ウルトラマンは自分がゼットンに敗れたことを「不覚を取った」と表現している。
これはどういう意味か。
「さらばウルトラマン」において我々が衝撃を受けたのは、ウルトラマンが一方的に負けてしまったことである。
全ての技を封じられ、最後にはカラータイマーを破壊されてしまう。
この戦いを見る限り、「不覚を取った」とはとてもいえないであろう。
ただゼットンはその強さにも関わらず、最後は岩本博士の作ったペンシル爆弾で呆気なく破壊されている。
実はウルトラマンの戦術を研究しそれを攻略する術は身に付けていたが、実際の防御力はそれほどでもなかったのではないか。
その点を捉えて「不覚を取った」というなら少しは合点も行くであろう。
2代目ゼットンは最終的にスペシウム光線で破壊されている。
このことはゼットンは防御の態勢を取れないと脆いことを示しているように思う。

ただ2代目ゼットンは初代を最も苦しめたテレポーテーションを一回も使っていない。
これは2代目にテレポーテーション能力がなかったのか、それとも使わなかったのか。
常識的に考えれば、テレポーテーション能力を使えるのに使わないというのは考え辛い。
とすると、やはり2代目は能力においても初代に劣るということになりそうだ。
また2代目は初代のようにバリアーを張ることもなかった。
結局2代目ゼットンが初代に匹敵するのは、火球だけということになるであろう。
それもブレスレットの力で弾いている以上、初代ゼットンが相手ならばやはり新マンも返り討ちにあってる可能性は高い。
色々考えてみても、これでゼットンにリベンジしたというのはやや苦しいように思う。

今回、MATはあっさり本部を破壊され、原子炉まで破壊された。
まあ普通に考えれば原子炉破壊は洒落にならないのだが、これは原子炉のある場所が隔離されており、放射能の遮断も完璧であると脳内補完してスルーすることにしよう。
本部が破壊された以上、MATの建て直しは難しい。
また海中に基地があるのも何かと都合が悪いので、これを期に組織は新たに改編されたのであろう。
それがTACということになるであろうが、それではMATの隊員たちはどこへ行ってしまったのであろうか。
それぞれ将来の幹部候補として海外勤務に変わったとか、宇宙ステーションへ異動したとか。
もしかすると、エース一話の防衛隊の中の戦死者に含まれてるかもしれないが、どこかで殉職というのもありえない話ではない。
結局後のシリーズで所在が明かされない以上、推測の域を出ることはないであろう。

郷の出撃のシーン。
伊吹が郷の「全宇宙の平和を守る」という決意を聞いた時の反応は、やはり彼がウルトラマンであることを知ってるそれだと思う。
「あいつまるで死にに行くみたいだ」。
郷はウルトラマンとして2人を助けに行くためにアローに乗った。
そこには人間郷秀樹との決別、地球との決別の覚悟が秘められていたのは容易に想像できるだろう。
そして、勝てる当てもなく戦いを挑む隊員たち。
その戦いにウルトラマンが加わることが想定されていたことは暗黙の了解である。
最後までMATの戦いは、ウルトラマンを援護するというスタイルを貫いていた。

新マンを抹殺するためだけにやってきたバット星人。
ミステラー星人編でも触れたが、物語のスケールが宇宙規模になり、単なる侵略ものから一線を画しつつある。
その延長が銀河連邦であろうが、個人的にはあまり話を大きくして欲しくないので、宇宙世界と地球とのバランスの取り方が今後のシリーズの課題となろう。
実際エース、タロウ、レオとそれは何とか許容の範囲に収まっていたと思う。
レオの最終クールをああいう形で収めたのは、シリーズ全体の構成としては大正解であった。
話は戻ってバット星人であるが、ゼットンまで連れてきたのにあれでは、ウルトラ抹殺計画など所詮絵に描いた餅である。
これはやはりゼットンの調整不足によるのは言うまでもあるまい。

帰ってきたウルトラマンのラストは今までのシリーズとは違い、一度人間の姿に戻ってから変身している。
初代ウルトラマンは敗北、セブンは過労死寸前だったという事情はあるが、本作が人間ウルトラマンをコンセプトにしている以上、ある意味当然の終わり方である。
もちろん当初はアキや健を含めた坂田家との別れになるものと思われたが(場合によっては郷も)、相手は次郎、ルミ子の2人だけになってしまった。
ルミ子は終盤にレギュラーになったに過ぎないため、その焦点が郷と次郎に合わされるのは至極当然である。

郷から次郎へのメッセージはそのまま視聴者であるこどもたちへのメッセージである。
それはウルトラ5つの誓いが日常生活に関わるもの中心であることから明らかであろう。
ただ5つの誓いの中には1つだけ異質なものが含まれている。
それは「他人の力を頼りにしないこと」という項目である。
これは他の誓いに比べると抽象度が高い。
そもそも教訓や主義主張というものは抽象的な内容を含んでいるものである。
上原氏も述べているように、ウルトラ5つの誓いの中心は間違いなくこの「他人の力を頼りにしない」という言葉に集約されているであろう。

それは演出面でも窺われる。
次郎がこの言葉を言う直前にルミ子のセリフが挿入され、一旦誓いの言葉が中断されている。
本多監督もその辺りを慮ったのであろう。
「他人の力を頼りにしないこと」。
初代ウルトラマンでもイデ隊員が悩んでいたように、これはウルトラマンという番組特性上避けては通れないテーマである。
穿った味方をすれば、アメリカに依存する日本の暗喩ともいえなくもないが、ただ帰ってきたウルトラマンの場合、もっと普遍的、一般的次元にそれはある。
防衛の問題だけでなく、個人の内面の問題としての自立心。
それが上原氏がこどもたちに伝えたかったテーマではなかろうか。

最終回ということで、まだまだ語り足りない部分もあるが、個人的に一番気に入っているのはやはりラストシーン。
次郎が泣きながら「郷さーん。聞こえるかーい」というシーンは何度見ても爽やかな感動に包まれる。
初代マン、セブンが比較的重いイメージのラストであったのに対し、帰ってきたウルトラマンは最後まで帰ってきたウルトラマンらしく、ドラマチックに締めくくってくれた。
「シェーン」にも通ずるこのラストは次郎君を演じる川口少年の演技もあり、珠玉の名シーンといえるであろう。
大全によると「喪失と寂寥」のラストということであるが、私の目には「旅立ちと成長」のラストの方が相応しく映る。
現実にはシリーズはまだまだ続きウルトラマンを卒業することを許してはくれなかったのであるが、本作のラストとしてはしっかり区切りはついたであろう。
郷秀樹の成長をしっかり描き、そのバトンを次郎少年にしっかり渡す。
まさに名作のラストに相応しい最終回である。

郷秀樹のその後。

郷はその後のシリーズに度々客演している。
どうやら郷はウルトラマンと一体化してその生涯を終えるつもりらしい。
もちろんまだ分離の可能性も残されてはいるが、現状ではその可能性は低そうだ。
ただ次郎との関係に関しては、番組外で再会を果たしているのではないか。
次郎がMATに入ることは残念ながら不可能であるが、何らかの形で地球の平和に関わる仕事に携わっている可能性は高いであろう(除く。少年ライダー隊)。
ウルトラマンであったとしても、郷は次郎の一番の友達である。
次郎の成長に目を細める郷の姿が目に浮かぶ。

ウルトラマンの呼称について。

公式にはジャックという呼称が採用されメビウス内でも使用されている以上もはや覆しようがないが、従来最初のウルトラマンは初代ウルトラマンといわれており、帰ってきたウルトラマンも劇中ウルトラマンと呼ばれていたことから、私自身はジャックとは到底呼ぶことが出来ない。
初代マンと新マンはデザイン的にはほぼ同じであるし、世の中には同じ名前の人がいることも珍しいことではないので、新マン、ウルトラマン2世辺りで収めて欲しかったと思う。
ただ、普通に考えるとウルトラマンというのは一族全体に通じる呼称である以上、初代マンだけウルトラマンを名乗るというのもどうもしっくり来ない。
本当ならウルトラマンにも名前が付けられてしかるべきなのだが、番組の歴史上、そうもいかないのも現実であろう。
結局、過去のシリーズは過去のものである以上、本放送後の扱いはやむを得ない面もあり、諦めるしかあるまい。
ただ、せめて帰ってきたウルトラマンという作品を紹介する場面において、ジャックの呼称を使用するのだけはやめていただきたい。
この番組はあくまで帰ってきたウルトラマンことウルトラマンの活躍を描く番組なので。

まとめ

最後に帰ってきたウルトラマン全体を振り返ってみよう。
帰ってきたウルトラマン初期はアキの存在に代表されるように、かなり一般のドラマを意識していた。
それが地味な印象を与えがちであるが、個人的にはドラマ的な深みが感じられ、とても面白い。
大人の視聴に耐えうるという意味では、帰ってきたウルトラマン初期が最も当てはまると思う。
それだけ一般のドラマに近いテイストだったといえよう。

ただそれでは肝心のこどもたちにそっぽを向かれてしまう。
そういう意味では中盤のてこ入れは大成功だった。
これは市川氏、石堂氏、真船氏などの新規の脚本家、監督の参入も大きいが、やはりブレスレット、ウルトラ兄弟という設定の賜物であろう。
私もこどもの頃やはりこの中盤が一番面白く見れたと記憶している。
ドラマ的にも力作が揃い、長いウルトラシリーズ中でも最も充実した時期の一つに挙げられよう。

終盤はヒロインのアキが演者の都合で降板するというアクシデントが生じたものの、それを逆手に取ったかのような劇的な展開でそれをフォロー。
最終クールは批判が多いものの、視聴率的には好調でウルトラ復活を完全に決定付けた。
確かにこの辺りから子ども向けのエピソードが増えていくのも事実である。
また防衛隊がやたら脱出したり、ウルトラマンが負けたり、客演がインフレ化したり、1期とはかなり内容が異なってくる。
ただ、時代は特撮ブームの真っ只中。
仮面ライダー相手に同じことを続けてても勝ち目はあるまい。
少しライダーの影響を受け過ぎなところもあるが、それは生き残りのため仕方なかったのである。

かくして帰ってきたウルトラマンは成功裡に幕を閉じる。
確かに1期のような空想科学的テイストは薄くなった。
また、隊員間の軋轢など見ててストレスを感じるものも多くなっている。
しかしそれは高度経済成長が行き詰まり、公害が問題化するなどの世相の影響もあっただろう。
また科学万能信仰も薄れ、UFOや大予言などオカルト的なものも流行の兆しを見せ始めていた。
物語の舞台は1971年という現実世界。
帰ってきたウルトラマンが妙にリアルに感じられるのは、そういうところにもあるのではないか。
そして、何処となく人間を信じられないものと思っていた私の性格とも妙にマッチするその人間描写。
そういう個人の悪意みたいなものに初めて切り込んだ特撮ヒーロー物として、後世に、そして視聴者であるこどもたちに大きな影響を残した作品であることは間違いないであろう。




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