データ 脚本は田口成光。 監督は吉野安雄。 ストーリー 新聞配達の少年とその弟の前に突如現れた超獣バラバ。 TACに連絡しようと電話BOXに入った新聞配達の少年は弟を助けた後、バラバにBOXごと投げられてしまう。 警察の通報で駆けつけた北斗と南であったが、警察は事故と断定しTACの管轄ではないと言う。 少年の超獣が出たと言う言葉を気にしながらもパトロールを続ける北斗と南であったが、突然2人のリングが光った。 車を出てウルトラサインを確かめる2人。 2人はエースに変身してサインの指示通り、ゴルゴダ星へ向かった。 ゴルゴダ星は地球とは次元の違うマイナス宇宙にあるためエースは光速を超えて飛行。 兄弟たちとともにゴルゴダ星へ到着する。 しかしウルトラサインはウルトラ兄弟をゴルゴダ星へおびき寄せるヤプールの罠だった。 自分達の十字架を発見して驚く兄弟たち。 そこへ地球に超獣が出現したというサインが届く。 と同時にゴルゴダ星の温度が急激に低下しだした。 徐々にエネルギーを奪われていく兄弟たち。 しかしウルトラマンはエースは地球に行くべきだと説得する。 兄達を見殺しに出来ないと言うエース。 しかし初代マンのビンタによりエースは地球へ行く決心をする。 残り少ないエネルギーを兄弟たちからもらい、エースは地球へ帰って行った。 エネルギーを与えた兄弟たちはヤプールの手により十字架に架けられてしまう。 一方地球ではTACとバラバの戦闘が続いていた。 しかし放射能の雨に守られたバラバはビクともしない。 連絡のつかない北斗と南であったが、漸くパンサーで駆けつける。 崩れるビルから少年を助け、北斗と南はエースに変身した。 放射能の雨に苦戦しつつもバラバを追い詰めるエースであったが、突如空からヤプールの声が聞こえる。 そこには磔にされた兄弟たちの姿が。 人質を取られたエースはバラバの剣により倒されてしまう。 磔にされるウルトラ兄弟と重傷を負った北斗と南。 地球の運命はまさに風前の灯であった。 解説(建前) バラバが少年を襲ったのは試運転みたいなものか。 北斗と南はウルトラサインが読めることが判明。 これはエースの与えた力によるのだろう。 ウルトラ兄弟は光速を超えて飛行できることが判明。 しかしウルトラ兄弟は宇宙空間だとエネルギーが無尽蔵だ。 地球の環境がエネルギーの吸収を妨げているのであろう。 宇宙では少量のエネルギーでも補充が効くものと解される。 ただ寒さには弱いようだ。 地球からの信号はどこから発せられたか不明。 他のウルトラ一族に連絡係でもいるのだろうか。 北斗と南が連絡を取れなかった言い訳をしてる場面はない。 どういう言い訳をしたのか気になる所である。 ヤプールの妨害電波か何かで連絡が通じなかった。 苦しいがそんなとこだろう。 感想(本音) かなり強引なストーリーだが陰謀ものとして緊迫感十分である。 しかしウルトラ兄弟の会話はかなり違和感を感じた。 挙句の果てには愛のビンタ。 1期ウルトラファンが最も忌み嫌う類のストーリーであろう。 兄弟たちが自分の十字架を発見して仰け反るシーンはほとんどギャグ。 バラバの動きといい、今回は監督が違うので他の話とはかなり演出が異なってるようだ。 冒頭の少年は兄弟愛を象徴する役割だが、その伏線はあまり生かされなかったように思う。 ウルトラ兄弟との対比に最初は気付かなかったほどだ。 後編の脚本が市川氏だったのもあるだろう。 放射能の雨って、TAC隊員大丈夫か? エースがやられたシーンで隊長が 「エースは死んだ」。 あまりにも無慈悲。 しかし北斗と夕子はどう言い訳してもごまかせないと思うが。 とりあえず一旦人間に戻ったのは隊長らに顔見せするためか。 今回ヤプールはとても饒舌であった。 しかしヤプールの科学力は大したものだ。 ストーリー的にはゴランの回よりかなり落ちるが、イベントとしてはとても盛り上がる内容だった。 しかし13話にして早くもこの展開とは仕掛けどころを間違ってるとしか思えない。 それだけ裏番組が脅威だったのだろうか。 |